「音楽はムードだ」

舞台の音楽監督。
今回の私のテーマは「音楽はムードだ」です!!
パーカッションの相談をしてきました。
通常リズムを刻むのがパーカッションの役割と思われがちですがそれだけではなく、多種多様な音色を持つパーカッションを加えることで一気に音楽が表現できる空気、世界が変わります。
パーカッションをお願いしている久米彩音ちゃんのお家におじゃまして、たくさんの楽器を見せてもらいました。
こういう場面で、こういう音にしたい、こういう効果がほしいというイメージを伝えると、

「これはどうか」
「うーん、もうちょっと◯◯◯なかんじ・・・」
「じゃあこれとこれを組み合わせるといいかも」

みたいにしていろんなアイデアがポンポンでてきます。
押入れの中から見たことない楽器が出てくる出てくる・・・
 
その昔(学生の頃)、現代音楽のスコアを見ながら勉強していて打楽器の音色作りのおもしろさに心を奪われていたことを思い出しました。
武満徹がティンパニの上にシンバルを乗せるというのを真似して書いてみたりしてたなぁ。
作曲家はまた変なことして~って思われますが、発想は既存のものの組み合わせ。
組み合わせてそれにしか出せない音色という効果が加わるなら魅力的です。
あのときは頭が追いついてなくて真似ばっかりしてたけど、今は舞台の音楽ということでこういう音がほしいと明確に想像することができ、その求めるべき音の正体を探すことができて楽しいです。
 
 
ところで、よく劇伴なんかの作曲では「泣けるメロディを!」と言われたりします。
でも今回の作品、『コーヒーが冷めないうちに』この本は本当にいい作品で、状況設定が少し難しいのですが、何を伝えたいかというコアな部分はとてもシンプルで、それに私は強く共感しました。
私は小説版『コーヒーが冷めないうちに』を読んだあとに演劇の台本を読みました。
小説はたくさん言葉で説明できるけど、演劇はその言葉がとことん削り落とされていて、
「言葉の背景にある想いを表現するのが演劇なんだな。」
ということにこの台本を読んで気づかされました。
音楽はどう必要なんだろう。何をすべきなんだろう。
この本は「4回泣けます!」というのがキャッチコピーのようですが、泣ける泣けないではなく、とにかくこの作品の世界にどっぷり入ってお芝居を見て欲しい。
セリフ、演技の余地があるのに音楽が無駄に主張するのはもったいないなと思いました。
そこで、本を読み込んで、構造を理解して、状況設定のおもしろさを生かして、そのときの場面のムード、雰囲気を作ることを一番に考えて音楽作りをしています。
 
来週に迫った公演!
今頃、夜な夜な作曲してるなんて大丈夫か?!
ブログ書いてる場合か?!
と心配されるかもしれません。。
安心してください。
必ずいい舞台になるよう、いい音楽をお届けします。

 
 


劇団天狼院公演『コーヒーが冷めないうちに』
作:川口俊和
◾︎12月26日(土)20:00開演(開場時間未定)
◾︎会場:豊島公会堂
◾︎料金:4,000円(小説本購入割引3,000円)

チケットの購入は天狼院書店Webのこの記事の下の方にあります。
http://tenro-in.com/event/16038
ご予約はContact等から私にお問い合わせいただければご案内します。
※私は本を読んでから舞台を見るという方法を断然オススメします!




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