言語化された瞬間逃げていくものがあるから言葉を尽くす、しかないんだ(&4月告知)

私の好きな小説、不動の一位。町田康の『告白
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850ページもある分厚い本を一気に読んでしまったあの興奮、一気に読ませてしまう言葉のリズム、ストーリーのスピード感。言葉では言い尽くせない心のなかにある本当のことを言葉で言い尽くす。
私は思う。
ということを思っている、と思っている、と思っている、という何層にも重なっている時間と認識の壁のなかで自分は思考してるんだと、感じた気持ちが言語化された瞬間に逃げていく、そんなわけわかりそうでわからないことを言葉として受け止めながら心がかき乱される読書体験は一度味わうとはまってしまいます。
大好きなこの小説の著者 町田康さんの講義を聴きに行ってきました。
作家が語る創作論~古典から生まれる「想像」と「創造」~
古典の翻訳についてのお話が主でした。翻訳についてオモシロさはどこにあるかというと、とあることが「自分の言語的な歴史とつながることによる感動」が面白いとのこと。
これはよくわかります。私も、昔レッスンで先生に言われた言葉が「ああ、こういうことだったんだな」と腑に落ちるときが何年ものときを経て訪れます。それも何度も何度も’こういうことだったんだ’が更新されます。先生から言葉を聞いた当時ももちろんわかった気ではいるけれども、年をとって経験が重なってどんどん色濃くそれを理解するというような感じでこれは一生続くんだろうなと思うし、それが音楽と向かい合う喜びでもあります。
そして、正しさではなく、理解するためどう自分の腑におとしていくか。が大事というお話も。
そう、理解は正しくなくたっていいんだと。私たちは正しいことをわかることが理解だと思っているんじゃないかな?だからクラシック音楽を聞いて「わからない」という感想をもったりする。たとえ正しくなかったとしても、自分が腑に落ちるための発見をしようと目を凝らすこと、耳を澄ますこと、それが大事なんだと。音楽と一緒だなあと思いながらお話を聞いてました。
大真面目に感想を書きましたが、町田康の文章はぷっと笑える表現が巧みなのも大好きなポイントです。大阪人として尊敬します。やみつきです。
言葉にできない、音にできない。それを言葉にする、音にする。やるしかないんだな。
サインをもらって、こんな至近距離でお会いできて良い日でした!
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さて、前置きのつもりの話がなくなりました。


来月のお知らせです。
一つめ。
■2017.04.09(日)
14時開演(13:30開場)
愛知県芸術劇場コンサートホール
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米良美一コンサート ~子供たちのために残したい歌~
ご縁あって一部アレンジを手がけさせていただいております。私は出演しませんが、はじめて自分の書いた音が芸文のコンサートホールのピアノから聴こえてくるんだと思うととても楽しみです。
二つめ。
■2017.04.14(金)
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厄年トリオ with 河合洋将 厄オトシライヴ
すごいタイトルですが、その名の通り厄年で同い年の3人、vocal竹原眞未、A.Sax.小島里恵、Pf.私にゲストでBassの河合さんを迎えたLIVEです。先日初リハをしましたが、なぜかいつもより自由度を感じて楽しく演奏できそうでした。
BGM演奏の予定もまた更新します。
4月末は東京にも出没予定です。


2017.03.31(Fri.
生BGM演奏
079-clock 20:00~
072-location Piano Bar Club Adriana
2017.04.14(Fri.
厄年トリオ 厄オトシライヴ
079-clock18時開場、19時開演
072-locationMOONGLOW
   052-962-7115
   愛知県名古屋市東区泉1-8-36
063-coin-yenテーブルチャージ500円+投げ銭制
Vo.竹原眞未、As.小島里恵、Bass河合洋将、Pf.酒井麻由佳




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